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ホオノキ


モクレン目 モクレン科 

落葉の高木で、丘陵地や山地に生えます。

日本の北海道~九州と、南千島に分布します。

花は直径約15cmと大きく、5月~6月に咲きます。

葉は大きく、長さは20~40cmになります。

落葉や根から他の植物の生育を抑制する物質を出すため、ホオノキの下には下草が少ないといわれています。

材は比重が0.5と軽くて加工がしやすく、版画の版木、下駄の歯、日本刀の鞘などに使われてきました。

葉は大きいので、昔から食べ物を包んだり食器代わりとして使われてきました。

近縁のシナホオノキの樹皮を乾燥させたものは厚朴(こうぼく)と呼ばれ利尿作用や去痰作用を持つ生薬として利用されてきましたが、日本のホオノキの樹皮も和厚朴と呼ばれて同様に利用されてきました。

元はホオガシワとも呼ばれていたようで、ホオは食物を包む意味の「包(ほう)」に由来し、カシワは食物を盛る葉の意味の「炊葉(かしきは)」に由来するといわれています。

(写真)2021.5.22 多可町中区牧野

(写真)花 2014.5.3 鳥取県西伯郡南部町鶴田(とっとり花回廊)


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