フユノハナワラビ
ハナヤスリ目 ハナヤスリ科
田のあぜ、池の土手、雑木林の林縁などに生える冬緑性の多年生シダ植物で、高さは10~55cmになります。 日本の北海道~九州と、東アジアの温帯下部~暖帯に分布します。 夏の終わり頃に胞子をつけない新しい栄養葉を1枚出し、翌年の初夏に地上部が枯れます。 胞子をつける胞子葉は秋の終わり頃に1枚出て、胞子をまいて春になると枯れます。 胞子葉が花のように見えることからハナワラビと呼ばれます。 胞子が発芽してできる前葉体は、普通のシダ植物では葉緑素を持っていて光合成を行い地表で生育しますが、フユノハナワラビの前葉体は葉緑素を持たず、菌類から栄養をもらって地中で生育します。 オオハナワラビとの間に雑種をつくり、アイフユノハナワラビと呼ばれます。 これまでフユノハナワラビと思われていたものの多くが、この雑種の可能性があるといわれています。
この写真のものも胞子を調べていないのでよくわかりませんが、雑種である可能性があります。 (写真)2018.10.5 三木市志染町(総合防災公園)