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ウラジロ


ウラジロ目 ウラジロ科 

山林の日当たりのよい斜面に生える常緑の多年生シダ植物で、高さは0.5~2mになります。 日本の本州(福島県・新潟県以南)~沖縄と、中国、台湾、インドに分布します。 拡がった2枚の葉の間から葉柄を伸ばして更に2枚の葉をつけて上へ上へと成長していきます。 葉の裏が白いのでウラジロと呼ばれ、正月の鏡餅の下に敷かれたり、しめ飾りに使われたりします。 葉の主軸に小葉が向かい合ってつくので、昔は諸向(モロムキ)とも呼ばれていました。 2枚の長い葉の主軸が人が両足を広げたように向き合ってつき、その中央にある黒い毛でおおわれた新芽があるのを男性のシンボルに見立て、男性の精力の維持・再生を祈ったのが鏡餅に使われた起源といわれています。 その後に葉の裏が白いことを潔白と結び合わせて、心の奥まで明るく暮らせるようにとか、共に白髪が生えるまでという意味に変わってきたといわれています。 現在では、鏡餅でもしめ飾りでも葉の裏が見えるように飾られますが、葉の表側の上に鏡餅を載せる風習の残っているところもあるようです。 ウラジロには悪霊を払う霊力が宿っているとも信じられ、戦国時代の兜の前立に鉄で作ったウラジロが使われたりもしたようです。 (写真)2018.10.24 多可町八千代区大屋

(写真)葉の裏 2018.10.24 多可町八千代区

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