コナギ
ツユクサ目 ミズアオイ科
水田、休耕田、農業用水路、ため池の浅いところに生える一年草で、高さは10~40cmになります。 日本の北海道~沖縄と、アジア、オーストラリア北部に分布します。 水田雑草として広く見られ、古い時代に稲作とともに渡来した史前帰化植物と考えられています。 花は8月~10月に咲き、花が開かずに結実する閉鎖花も水面上によくつけます。 種子には休眠性があり、一度寒さにさらされないと発芽せず、無酸素状態に置かれた種子ほどよく発芽することが知られています。 ミズアオイのことを昔は葱(ナギ)と呼んでおり、これを小さくしたような植物なので小葱(コナギ)と呼ばれてきました。 昔からミズアオイとともに江戸時代までは食用にされたようで、万葉集にも子水葱(コナギ)として詠まれています。 (写真)閉鎖花 2019.10.4 小野市来住町
(写真)開放花 2013.10.13 三田市福島