ウンヌケ
イネ目 イネ科
はげ山、ため池の土手などに生える多年草で、高さは0.8~1.5mになります。 日本の本州(岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、兵庫県)、四国(徳島県)、九州(大分県)と、中国、インドに分布します。 兵庫県では播磨地域南部のはげ山とその周辺のため池の土手で見られ、姫路市、加西市、小野市、加古川市、高砂市で確認されています。
この地域のはげ山を無理に植林しようとすると、ウンヌケに代表されるようなはげ山の貴重な植物が失われることになってしまいます。 葉に対して茎が長いのが特徴で、花穂はススキに比べて少なく10本以下です。
花は、9月~10月に咲きます。 基部の葉鞘に毛が生え、それ以外には毛がないことが、よく似た環境に生えているウンヌケモドキとの区別点になります。 ウンヌケの名前は、愛知県の尾張地方の「牛の毛」の方言に由来するといわれています。 環境省レッドデータブック:絶滅危惧Ⅱ類 兵庫県レッドデータブック:Bランク (写真)2019.9.26 小野市来住町
(写真)花穂 2019.9.19 小野市来住町
(写真)根元 2019.9.19 小野市来住町
(写真)上部葉鞘 2019.9.28 小野市来住町