ミヤコグサ
マメ目 マメ科
川や池の土手、日当たりのよい背の低い草地、道端などに生える多年草で、地表をはうか斜めに立ち上がり5~40cmになります。 日本の北海道~沖縄と朝鮮半島、中国、台湾、ネパールに分布しますが、古い時代に麦作とともに日本に渡来した史前帰化植物といわれています。 花は、4月~10月に咲きます。 全体にほぼ無毛ですが、ガクには軟毛が生えるものと無毛のものがあります。 外来のセイヨウミヤコグサとよく似ていますが、ミヤコグサは花柄の先に1~3個の花をつけ、セイヨウミヤコグサは3~7個の花をつけます。 また、ミヤコグサは花のガク裂片がガク筒よりやや長いのに対し、セイヨウミヤコグサはガク裂片がやや短いことで見分けることができます。 図鑑によってはセイヨウミヤコグサは「葉、茎、ガクに毛が生えている」と記述しているものがありますが、セイヨウミヤコグサにも無毛のものがあり、毛の有無では見分けられないようです。
ミヤコグサは染色体が2倍体であるのに対し、セイヨウミヤコグサは4倍体という違いがあります。
古い時代には当時の都の周辺に多かったことから「都草(ミヤコグサ)」と呼ばれるようになったといわれていますが、この都については「奈良の都」と「京の都」の説があるようです。 (写真)2017.5.10 加東市野村