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ヒメスミレ


キントラノオ目 スミレ科 

道端、畑地、ゴルフ場、芝生地、グラウンドの端などの人の手の入った場所によく生える多年草で、高さは3~8cmほどにしかなりません。 日本の本州(秋田県・宮城県以南)~九州と台湾に分布する亜種で、すべての亜種を含めた種としては日本、中国、台湾、東南アジア、インドに分布します。 花は、3月中旬~5月中旬に咲きます。 地上茎のないグループのミヤマスミレ類に入り、この仲間は雌しべの先(柱頭)がカマキリの頭のような形をしているのが特徴です。 花の色はスミレとよく似た濃紫色で、花の側弁の基部には毛が生えています。 花の唇弁(下弁)の後ろにある距は花が小さい割に太く、白色~淡褐色をしています。 葉や花柄はほとんど無毛ですが、全体に微毛に覆われたものもありケヒメスミレと呼ばれます。 種子の端には昆虫のアリが好む物質を含んだエライオソームというものが付いており、アリが拾って運ぶことにより分布を広げます。 そのためか、コンクリートやアスファルトのすき間に生えているのをよく見かけます。 (写真)2019.4.8 加古川市尾上町

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