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トウカイコモウセンゴケ


ナデシコ目 モウセンゴケ科 

貧栄養な湿地、湿地周辺の裸地、水の浸みだす粘土質の崖などに生える多年生の食虫植物で、花茎の高さは10~15cmになります。 日本の固有種で、本州の静岡県~兵庫県に分布します。 加古川流域には、モウセンゴケ、コモウセンゴケ、トウカイコモウセンゴケの3種が見られます。 染色体を見ると、モウセンゴケは比較的大型の染色体を20本(2n=20)、コモウセンゴケは小型の染色体を40本(2n=40)、トウカイコモウセンゴケは大型20本、小型40本で合計60本(2n=60)の染色体をもっており、モウセンゴケとコモウセンゴケの雑種が起源といわれています。 花は6月~9月に咲き、モウセンゴケの花が白色なのに対し、コモウセンゴケとトウカイコモウセンゴケはピンク色をしています。 葉は、コモウセンゴケが「しゃもじ形」であるのに対し、トウカイコモウセンゴケは「スプーン形」であることで見分けます。 中間的な葉をもつものも多くあるようですが、葉の全長に対する腺毛のある部分の比率が、コモウセンゴケは73%程度、トウカイコモウセンゴケは57%程度といわれています。 葉の長い腺毛から甘い香りのする粘液を出し、これに釣られてやってきた小さな虫がくっつくと、腺毛と葉がそれを包むように曲がって消化吸収するといわれています。 (写真)花 2015.6.13 加西市網引町

(写真)葉 2019.4.28 加西市琵琶甲町

(写真)花アップ 2020.6.9 加西市網引町

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