キキョウ
キク目 キキョウ科
日当たりのよい草地に生える多年草で、高さは0.5~1mになります。 日本の北海道~九州と、朝鮮半島、中国、東シベリアに分布します。 花は7月~9月に咲き、「秋の七草」のひとつになっています。 万葉集の中で、山上憶良が「秋の七種の花」として「萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなへし) また藤袴 朝貌(あさがほ)の花」と詠んでおり、この中の「朝貌(あさがほ)の花」というのがキキョウのことだといわれています。 花は雄しべが先に熟し、雄しべの花粉が活力をなくすと雌しべの柱頭が開くことで、自家受粉を防いでいます。 根にサポニンを多く含み、咳止め、解熱、鎮痛の効果があるということで生薬として利用されています。 自生する草地の減少や園芸用の採取により全国的に絶滅が心配されていますが、兵庫県内ではまだ各地で見ることができます。 環境省レッドデータブック:絶滅危惧Ⅱ類 (写真)2015.8.22 加西市網引町