ホトケノザ
シソ目 シソ科
畑地や道端に生える2年草で、高さは10~30cmになります。 日本の本州~沖縄と、アジア、ヨーロッパ、北アフリカに広く分布します。 花は3月~6月に咲きますが、秋にもよく咲いています。 まれに白色の花をつけるものがあり、シロバナホトケノザと呼ばれます。 花粉は昆虫が運びますが、ツボミのままで自家受粉して種をつける閉鎖花も混じってつけます。
葉が丸く、仏像の蓮華座のような形をしていることから、こう呼ばれています。
「春の七草」のホトケノザはこの植物ではなく、キク科のコオニタビラコのことです。
図鑑によっては有毒と書いているものもあるようですが、実際には有毒成分は見つかっていません。イリドイド配糖体という化合物を含んでいるようですが、この物質はいろんな植物に含まれており、ある種の薬効があるようですが大量に食べない限り害はないようです。
外国では若い葉をゆでて食べたりサラダの香草に使ったりしているところもあるようですが、シュウ酸を多く含んでいるようなので食べることはあまりお勧めできません。
ただし、花をつまんで取って蜜を吸うとほんのり甘く、これは試してみても問題ないようです。 (写真)2015.3.22 加東市野村
(写真)白花 2021.4.11 加西市網引町