ギフチョウ(アゲハチョウ科)
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開張 50~60mm
下草の少ない落葉広葉樹林や雑木林などで春に見られるチョウです。 カタクリ、ショウジョウバカマ、スミレ類、サクラ類の花にやってきます。 日本固有種で、本州の秋田県~山口県に分布します。 幼虫はウマノスズクサ科のカンアオイ類の葉を食べますが、加古川流域ではその中でもヒメカンアオイの葉を好んで食べているようです。 春に産卵した卵から育った幼虫は夏には落葉の裏や石の下などでサナギになり、そのまま越冬して春まで過ごします。 成虫は、加古川流域では3月下旬~4月下旬に見られます。 里山が管理されなくなったことによる生息環境の悪化や採集による圧力などによって減少しているといわれています。 環境省レッドデータブック:絶滅危惧Ⅱ類 兵庫県レッドデータブック:Bランク (写真)2015.4.4 三田市大川瀬