チャイロスズメバチ(スズメバチ科)
体長 17~30mm
雑木林の林内や林縁で見られ、クヌギ、アベマキ、コナラなどの樹液にやってきます。 攻撃性の強いハチで、樹液の場所争いでもオオスズメバチに負けていません。 また、巣をオオスズメバチが襲ってきても撃退してしまいます。 越冬した母バチは、キイロスズメバチやモンスズメバチの初期の巣に入り込み、母バチを殺して巣を乗っ取ります。 その後で生まれてくるキイロスズメバチやモンスズメバチの働きバチは、チャイロスズメバチを親と思い巣づくりをします。 チャイロスズメバチは自分でも働きバチを産み、やがて全てがチャイロスズメバチに置き換わっていきます。 成虫は6月~10月に見られますが、あまり多くありません。
日本の北海道、本州と、朝鮮半島、中国、ロシア、タイ、ミャンマー、ネパールに分布します。北海道、栃木県、群馬県、埼玉県、福井県、滋賀県でレッドデータブックの対象種になっています。 (写真)2018.6.15 明石市明石公園