ウツギ(卯の花;ウノハナ)
ミズキ目 アジサイ科
高さ1~3mの落葉低木で、日当たりのよい川岸や林縁に生えます。
日本の北海道、本州、四国、九州と中国に分布します。 花は5月~7月に咲き、花粉は昆虫が運びます。 枝が中空なので、「空木(ウツギ)」と名づけられました。 卯月(旧暦の4月)に花が咲くから「卯の花」とも呼ばれるといわれていますが、「卯月」は「卯の花」の咲く月という意味だともいわれています。 どちらの名前が先にあったのでしょうか。 万葉集に「うのはな」という名前がでてくるので、昔からこう呼ばれていたようです。 佐々木信綱作詞の「夏は来ぬ」という唱歌に「卯の花の匂う垣根に」という歌詞がありますが、ウツギの花はほとんど香りがしません。 これは「匂う」という言葉が「香りがする」という意味ではなく、「色が鮮やかに照り輝く」という方の意味で使われたものです。 (写真)2018.5.26 三木市志染町