ヒメコウゾ
バラ目 クワ科
高さ2~5mの落葉低木で、低山の林縁に生えます。
日本の本州(岩手県以南)、四国、九州と朝鮮半島、中国中南部に分布します。 雌雄同株で雄花が枝の根元に、雌花がその枝の葉の脇につきます。 雌花は径4mmほどの球状で、赤紫色の長さ5mmほどの糸状の花柱を多数つけます。 花は4月~5月に咲き、花粉は昆虫が運びます。 果実は6月~7月に橙赤色に熟し、食べることができます。 樹皮の繊維が和紙の原料として使われているコウゾは、ヒメコウゾとカジノキの雑種です。 ヒメコウゾの樹皮も、昔は和紙の原料として利用されていました。 (写真)花 2015.5.5 多可町加美区
(写真)果実 2017.6.17 加西市網引町