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センダン


ムクロジ目 センダン科

落葉の高木で、海岸近くや川岸、林縁などの日当たりのよいところに生えます。

日本の本州(伊豆半島以西の暖地)、四国、九州、沖縄と朝鮮半島南部、中国、台湾、ヒマラヤに分布します。 日本では古くから公園や街路樹に植えられ、東北地方や関東地方でも野生化しています。 花は5月~6月に咲き、花粉は昆虫が運びます。 果実はヒヨドリなどの野鳥が食べにやってきますが、サポニンという有毒成分を含むため人間が食べると中毒をおこします。 センダンという名前は、実のなる様子を三井寺(滋賀県大津市)の鬼子母神祭の千団子に見立ててつけられたという説と、鈴なりになる実を連ねた数珠に見立てて「千珠(せんだま)」と呼んだところからきたという説があります。 「栴檀(センダン)は双葉より芳し」ということわざのセンダンは、この植物ではなくインド原産の香木の白檀(ビャクダン)のことで、日本のセンダンにはそのような芳香はありません。

ビャクダンを中国名で栴檀と書くことから混乱が起こっており、中国名の栴檀は元々のベンガル語のchandanを漢字にしたものということです。

センダンの古名は「あふち(おうち)」といい、昔の書物の「本草和名(918年)」には「亜布智」、「和名類聚抄(935年)」には「阿布智」、「大和本草(1709年)」には「アフチ、俗にセンダン」と書かれているということですが、その名前の由来はよくわかりません。 (写真)花 2018.5.31 加古川市尾上町

(写真)果実 2018.12.5 稲美町加古

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