アベマキ
ブナ目 ブナ科
落葉の高木で、西日本の雑木林の代表的などんぐりの木です。
日本の本州(山形県以南、紀伊半島を除く)、四国、九州と朝鮮半島、中国、台湾に分布します。 日本では西日本に多く分布し、加古川流域の山ではクヌギは少なく、クヌギに似た木はほとんどがアベマキです。 雌雄同株で雄花と雌花があり、花は4月~5月の葉の展開と同時に咲き、花粉は風で運ばれます。 果実は、花が咲いた翌年の秋に熟します。 同じ仲間のクヌギと大変よく似ていますが、アベマキは葉の裏が白い星状毛に覆われているのに対し、クヌギの葉の裏は星状毛がなく淡緑色をしているので見分けることができます。 秋に茶色くなった枯葉は冬の間も落ちずに枝に着いていることが多く、春に新しい葉が出る頃に落ちます。 樹皮はコルク層が発達して厚く、昔はコルクの代用品として利用されました。 木炭の原料やシイタケの原木として利用されますが、コルク層が厚いためクヌギに劣るといわれています。 樹皮がコルク層の発達によってあばた状で薪にしかならない木ということから「あばたまき」と呼ばれたのが名前の由来です。 (写真)2016.9.24 篠山市今田町
(写真)花 2019.4.21 三木市福井