ノグルミ
ブナ目 クルミ科
落葉の高木で、山地の日当たりのよい林縁に生えます。
日本の本州(東海地方以西)、四国、九州と朝鮮半島、中国、台湾に分布します。 雌雄同株で花は6月に咲き、花粉は粒が小さいことから風で運ばれると考えられてきましたが、雄花、雌花ともにアザミウマの仲間の小型昆虫が多く見られ、この昆虫によっても花粉が運ばれていると考えられています。 果実はオニグルミのような形ではなく松かさのような形をしており、果実が熟す頃になっても種子が飛び散ったあとの前の年の果実が残っています。 ナフトキノンという水生生物に有害な物質を含んでおり、昔は樹皮や葉をたたきつぶして川に流し浮いてくる魚を取ったことから、ドクグルミという別名があります。 (写真)2018.6.26 多可町八千代区