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テイカカズラ


リンドウ目 キョウチクトウ科

常緑のつる性木本で、常緑樹林内やその周辺の岩場に生えますが、農地の石垣でもよく見られます。

日本の本州(秋田県以西)、四国、九州と朝鮮半島に分布します。

茎から気根を出し、木の幹や岩に張り付いてよじ登ります。 花は、5月~6月に咲きます。 茎や葉を切ると白い乳液がでますが、有毒です。 プロペラ状の花は、ジャスミンに似た香りがします。 果実は熟すと縦に裂け、長く白い綿毛のある種子を散布します。 古事記や古今集などに「まさきのかずら」とあるのはテイカカズラのことであるといわれており(他にツルマサキという説もあります。)、天鈿女命(あめのうずめのみこと)が天岩戸(あめのいわと)の前で踊ったときに髪飾り(かずら)にしたのはこの植物といわれています。

テイカカズラの名前は、平安時代の歌人藤原定家が慕っていた後白河法皇の第三皇女である式子内親王の墓に絡みついたという謡曲「定家」に由来するという説があります。 (写真)2012.5.20 加古川市上荘町

(写真)果実 2018.8.4 加西市網引町

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